| シークレット・サンシャイン |
演技派女優、チョン・ドヨンが子供を亡くしたシングル・マザー役を熱演しております。 脇を固めるのはあの「殺人の追憶」のソン・ガンホ。下品な独身男がピッタリです(笑)
夫を亡くし、女手一つで息子を育てていた女性(チョン・ドヨン)が、とある事件をきっかけに最愛の息子を亡くし、自身の精神も壊れていってしまいます。 この男の子が亡くなる場面はもう、身につまされちゃって仕方ありません。ちょうど息子と同じくらいの男の子だったので…。彼女が生き甲斐だった息子を亡くして茫然自失になっちゃうのもよーくわかります。絶対私も同じようになる自信があります。それくらい、子供ってカワイイし、もう居て当たり前の存在なんで、いなくなるなんて考えられないです。
ただ、彼女が心の隙間を埋めるためにキリスト教に傾倒していくところはイマイチよくわかりませんでした。でも、そうでもしないと彼女は自分を失ったままだったんでしょうね。
救いを求めることで自分を保っていた彼女が、加害者が被害者の母である彼女より先に救われていて、平穏な顔をしているのを見て取り乱すのもよくわかります。
彼女がその後にとった行動はちょっと…と思いますが、気持ちはわかります。
そんな彼女をつかず離れず(いや、かなり接近しているかも?)見守るソン・ガンホが良いです。彼こそが彼女の本当の救いになるような予感を感じさせつつのラストが良いです。
決してエンターテイメント作品では無いですが、色々と考えさせてくれる良い作品だと思いました。 ちなみに、カンヌ映画祭でチョン・ドヨンが賞を取っているそうです。それほど、彼女のなりふり構わない演技は素晴らしいものでした。
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| ショーシャンクの空に |
本日おそらく4度目の鑑賞。
ちょっとネットで調べてみたら、IMDBでいつの間にか1位になってました。びっくり。
何度見ても良い映画です。ストーリーも場面も全部分かってるけど、やっぱり何度見ても感動します。
無実の罪で終身刑2回を言い渡されショーシャンク刑務所に投獄されたアンディ(ティム・ロビンス)、最初は彼をカケの対象としていたけれど、次第に彼を理解し仲良くなっていくレッド(モーガン・フリーマン)、そして刑務所内での20年近くの出来事が積み重なり、ラストのどんでん返しに繋がっていきます。
複線の張り方も上手いし、ラストシーンに至までに全く破綻がないのもこの映画の良いところでしょう。そしてティム・ロビンスとモーガン・フリーマンの名演も素晴らしく、何よりも役にぴったりはまっておりました。ティムの理知的でベビーフェイスな容姿がアンディそのもので、ちょっといたずらっ子っぽいところも良いです。モーガン・フリーマンは言わずとしれた素晴らしい役者さんなんで、重要な役柄である語り部的なレッドを彼が演じたこともこの映画の良さに繋がっていったと思います。
罪を犯した囚人たちは、悪いことをしたのだから罪を償うために刑に服することは当たり前なのですが、彼らに教養があれば罪を犯すこともなかったかも知れないとアンディは考えたのだと思います。 図書室に本を増やしたり環境を改善したりするために政府?に手紙を書き続けたり、囚人たちに高卒の資格を取らせたりします。彼は自分が最後まで持ち続けた希望を、回りのみんなにも持って欲しかったのかなぁ?と思います。そんな彼が若くて未来のあるトミーに持った希望を、悪徳刑務所長に奪われてしまいます。トミーは素直な青年で、教養が無いばかりに泥棒を働いたりしてしまいますが、妻と子どものために人生をやり直そうとした矢先、殺されてしまいます。ここでアンディーは最後の計画を実行しようと決めたのでしょう。
「人間は(どんな環境にあっても)心の豊かさを失ってはいけない。」
このアンディーのセリフが胸にしみます。教養があり、人間を愛し、心の豊かさを最後まで失わなかったアンディーが言うからこそ、説得力があるのだと思います。 彼は妻を愛していたにもかかわらず、それを上手く伝えられなくて浮気されてしまい、自分は引き金を引いてはいないけれど、妻をそこまで追い込んでしまったのは自分だから自分が殺したも同然だとまで思いこんでしまいます。でもだからと言って、19年も投獄されるほど罪は犯していません。
ですから、彼はその妻への償いを19年という歳月で充分にして、晴れて自由の身になります。 この償いが原題の「The Showshank redemption」なのかなぁ?と思います。 テーマ:私が観た映画&DVD - ジャンル:映画
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| 潜水服は蝶の夢を見る |
脳梗塞で目以外が麻痺した男性が、病後に綴った自伝を元に作られた映画だそうです。 意識が戻るところから始まり、カメラが本人の目のようになって映像が写し出されます。 本人は話しているつもりでも声が出てなかったり、周りの人たちに対して結構辛辣なことを思ってたりするのがリアルで、いくら全身がマヒしていても、気持ちは元気な頃のままなんだなぁと改めて思います。
タイトルの潜水服というのはこの主人公のおかれた状況を例えたもので、身動きのとれない状況でも、心は色々な世界、時代を飛び回り、創造力をもって空想の世界に浸ることができるということです。その空想の世界に浸ることで、一時でも現実を忘れることができるからこそ、彼は亡くなるまでしっかりと自分を保てたんでしょうね。そんな彼の強い精神力には敬服します。そして彼の、最期まで一人の人間として生きるという執念が、映画を見ていてひしひしと感じられました。人には、いくら植物状態に近くなってもちゃんと人権はあり、尊厳というものは守られるべきなんだなぁということです。
彼はもちろんまばたきしかできませんから、文字を書くにも彼のまばたきから言葉を判別する補助的な人が必要ですし、言語療法士の女性も彼に献身的に尽くします。そんな周りの人たちの協力があって、彼はまばたきで自伝を書き、出版の10日後に亡くなります。 もしも私が同じような状況に置かれたら、彼のような精神状態を保てたのかどうか?疑問です。 彼が最期まで自分を見失わなかったのは、空想の世界で蝶の夢を見られたからなんでしょうね。 テーマ:私が観た映画&DVD - ジャンル:映画
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| 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち) |
3時間超という長い映画。途中でかなーり早送りしましたが、それでも長かった。 「あさま山荘事件」という有名な事件が何故起ったのか?学生運動から始まった連合赤軍がどのようにしてあのような凶行を行なうことになっていったのかが丁寧に描かれています。
40年前の出来事だそうですが、この映画の中で出てくるような熱い学生たちはもうこの世の中には全くといっていいほど居ないのが不思議。 元々は日本を良くしたいために運動を始めたはず(たぶん?)なのに、進んでいく方向がゆがんでいった結果がこういうことになったんでしょうか。それにしても人間の集団心理というものは恐ろしい。
「総括」「自己批判」という言葉を盾に、次々と仲間をリンチして殺していく場面にはどうしようもない気持ち悪さだけしか残りません。本末転倒とはまさにこのことなのかも。 オウム真理教等のカルト教団、ヒットラー率いるナチスドイツ、そして戦時中の軍隊でも、きっとこういうことは多々起ったことなんでしょうね。 テーマ:映画 - ジャンル:映画
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| Sweet Rain 死神の精度 |
不慮の死が予定されている人間のもとに現われ、行動を共にして7日後に、“実行=死”か“見送り=生かす”かを決める死神。その一人、千葉(金城武)は“ミュージック”をこよなく愛する一風変わった死神。そんな千葉の今回のターゲットは電器メーカーに勤める苦情処理係のOL、藤木一恵(小西真奈美)。いつも“実行”の判定ばかりをしている千葉にとっては、今回もそれは既定の事実のはずだったが…。
金城武が風変わりな死神をひょうひょうとした演技でうまく演じています。この役は彼だからこそ成立したような気もするくらい。
一方、小西真奈美は地味なOL役にはちょっと可愛すぎた気もするけど。
この映画は3つのストーリーがそれぞれ繋がりがなさそうに見えて、実は深く関わってるってのがウリなんでしょうけど、2話目も3話目もつながりがすぐにわかりました。 そのへんの謎解きみたいな部分にはあまり力を入れてないのかな?
「人の死って、歴史上ではほんのささいなこと(だっけか?)のように思われるけど、現実に生きてる人間にとっては、特別なことなのよ。」という富士純子のセリフ(こういうニュアンスのことを言ってました)がなかなか良かった。
んー、感想が書きにくい作品だなぁ。全体的には面白く見たんだけど。 テーマ:映画 - ジャンル:映画
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| 最高の人生の見つけ方 |
モーガン・フリーマン、ジャック・ニコルソンという名優二人が末期ガンに侵され、余命1年と診断された時に病室で出会い、大富豪のジャック・ニコルソンがモーガン・フリーマンの夢を二人で一緒に叶えていこうということで、旅に出る物語。
1時間半という短い映画で、映画事態が淡々と物語が進んでいって、二人があっけなく最期を迎えていくところが、二人の「余命1年」という短い人生を示しているようで、何とも言えない感じがするんだよね。
音楽もホントに淡々としていて、静かに心に響いてくる。
余命1年の二人が偶然知り合うことで、お互いの人生に何らかの影響を与えて幸せをもたらしていくというストーリーは、現実にもありそうで、でも、現実にはなかなか起こらない、ある意味おとぎ話なんだけど、二人の名俳優が演じるととってもリアルになるんだよね。さすが。
しかし、ジャック・ニコルソンもモーガン・フリーマンも、とうとうこういう役を演じるようになったんだーと思うと感慨深いです。 テーマ:映画感想 - ジャンル:映画
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| サンダカン八番娼館 望郷 |
戦争中にからゆきさん(戦地で娼婦として働かされていた女性たち)として働き、今は荒れ果てた貧しいあばらやで過ごすサキ(田中絹代)のところへ転がり込んだ女性(栗原小巻)が、サキの人生を取材するうちに、心の交流を深めていく物語。
「ドキュメンタリーか?」と思うぐらい、苦労を体じゅうに滲ませた、元からゆきさんが本当にそこにいるとしか思えない程の老婆“おサキ”さんの姿に圧倒されました。この女性があの往年の大女優「田中絹代」だということは、映画を見た後で知りました。
栗原小巻の可憐な美しさとは正反対の、骨張ってみすぼらしい老婆、でも昔はきっと綺麗な女性だったんだろうなぁと思わせる姿が、圧倒的な説得力をもって映画に存在していました。これが田中絹代のすごさなんだろうなぁ。
そして、おサキさんのからゆきさん時代を演じているのが、これまた少女っぽさの残った高橋洋子で、こちらもまた田中絹代の少女時代がぴったりとはまる存在感で、この2人があってこそのこの映画なんだろうなぁと改めて思いました。
内容的には、「こういうことがあったんだー」と初めて知ったり見たりすることが多く、戦争というものがこういう形で人々の人生に影響を与えていたんだということが、改めてわかりました。
おサキさんの人生では、娼婦として働かされていたことより、自分の身内の態度や近所の目、自分の息子にまでも白い目で見られることが何よりも辛い事だったんだろうなぁ。 働きたくて働いていたわけじゃないのに。。。人生とは何て無情なものなのか。
そんなおサキさんが唯一心を開いて付き合えた女性が栗原小巻演じる女性ジャーナリスト?。 彼女に別れ際に言うせりふが素晴らしいです。
栗原小巻がおサキさんに、「どうして見ず知らずの私を3週間も、何も聞かずに家に置いてくれたんですか?どういう事情か、どういう身の上の女なのか聞きたいとは思わなかったのですか?」と聞いたとき、
「そらあ、訊いてみたかったとも、村の者(もん)ば、ああじゃろ、こうじゃろと評判しとったが、そういう村の者より、うちが一番おまえのことを知りたかったじゃろ」と、やはり静かな口調で言った。そしてそのあとへ、 「――けどな、おまえ、人にはその人その人の都合ちゅうもんがある。話して良かことなら、わざわざ訊かんでも自分から話しとるじゃろうし、当人が話さんのは、話せんわけがあるからじゃ。おまえが何も話さんものを、どうして、他人のうちが訊いてよかもんかね。」と、これも穏やかな調子でつづけたのであった。
心に残る名セリフですね。 テーマ:日本映画 - ジャンル:映画
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| JUNO/ジュノ |
同級生の彼と好奇心でしたSEXで妊娠した16歳のジュノの妊娠、出産、その後の物語。
ジュノはキュートで利口だし、可愛いし、行動的で、魅力的な女の子。ジュノだからこの映画が面白く見られたんだろうね。
でもなー、子どもを二人産んで育ててる私からすると、「こんなに軽くていいの!?」っていう気持ちが抜けないんだよね。9ヶ月もお腹の中で育ててきた愛する彼との赤ちゃんを、顔も見ずに里子に出すジュノ。確かに16歳では満足な子育てが出来るとは思えない。ジュノにはまだまだ青春を謳歌する時間が必要なのかもしれない。でもなー、赤ちゃんに対する愛情はカケラも産まれていないの?身体は子どもを産んだことをしっかりと覚えているはず(母乳だって出るし、3時間おきの授乳のために眠りだって浅くなるし、赤ちゃんの泣き声に過剰に敏感になるし)なのに、そういう事実はすっぱりと切り捨てられるの? 産後の女性にとって、赤ちゃんという存在は自分の命よりも大切なものになっているはず。 子どもを産んだすぐのメス猫のように、子どもに近寄るもの全てに威嚇していたような産後の自分の状況を覚えているから、それが素直に受入れられないんだよね。それはただ単にホルモンの成せることなのかも知れないけど、そのすごさを身を持って体験している身としては・・・
この映画をカンタンに「面白い!」って言えない、石頭?な女がここにいるんだよね。
でも、世の中、こーいう女の子がいても不思議じゃないっていうのも理解できる。 中絶することより、どういう形にせよ、命を此の世に産み出す事を成し遂げることが間違っているとは思えないし。
この映画を見た、子持ちの女性はどう思うのかなぁ?きっと自分が母親になる前だったら、ジュノみたいな選択肢はあってもいいんじゃない?なんて思ってただろうけど。
あー、自分でもよくわからないや。
とりあえず今は、ジュノと赤ちゃんのその後がとっても気になります。 テーマ:私が観た映画&DVD - ジャンル:映画
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| 三年身籠る |
こちらもCATVで録画したものを鑑賞。
オセロ(お笑いコンビ)の中島さんが3年間身籠る母親を演じてます。
現実ではあり得ないし、きっと現実になったら、中島さんのようには絶対ならない(たぶん死んじゃうと思う)とは思いつつ、まぁそこはファンタジーだしなぁと自分に言い聞かせて見ました。
でもやっぱり、どうしてもおかしいし納得できないのが、おなかの中の子供が笑ったり声を出したりすること。声を出すということは肺呼吸しているということで、肺呼吸をしているということは羊水ではなく、空気がおなかの中に無いとだめなはずで、羊水が無いと妊娠事態が継続できないはずなんだけどなぁ、おかしいなぁ。なんて考え出したら、この映画は見れませんねぇ。
とりあえず、そこはなるべく考えないようにして見ましたが。
ただ、ストーリー自体はなかなか興味深くて、うざーい妹とか、めっちゃ身勝手だったのにだんだん父親らしくなっていく西島くんとか、妹のダンナとか、登場人物がそれぞれ気になるんですよね。
ふゆこ(オセロ中島)が妹の悪行(?)に静かに怒って妹の髪を切っちゃうシーンが印象的でした。
でもやっぱり、あの大きさの子供を自然分娩するってのは無理があるよなぁ・・・ テーマ:私が観た映画&DVD - ジャンル:映画
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| ザ・マジックアワー |
あけましておめでとうございます。
さて、今年の初レビューですが、私の大好きな三谷幸喜監督の「ザ・マジックアワー」です。
展開がいささか無理やりなところとか、時代設定はいつなんだ?ってなところとか、つっこみ所は多々あるのですが、そこはやっぱり三谷監督の脚本の素晴らしさで、楽しく最後まで見ました。 ただ、まぁ、途中、中だるみっぽい部分がなきにしもあらずだったりして、一気に最後まで見たかってーと、そういうわけにもいかず、途中何度かPAUSEしてお茶を飲んだりとかしましたけど(すみません、三谷監督!)ラストのクライマックスシーンはしびれましたね。なるほど〜!
やっぱり三谷監督、物語の面白さはハンパじゃないっすね〜。
きっと監督はあのデラ富樫の対決シーンが撮りたくてこの映画を作ろうと思ったんじゃないかな〜。なんて想像しちゃいました。
佐藤浩市さんも楽しそうに演じてたし、役者冥利に尽きるんじゃないかなぁ、この役。
面白かったっす。やっぱり三谷監督最高!! テーマ:私が観た映画&DVD - ジャンル:映画
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